Photo Gallery Fine Instruments&Bows このコーナーでは、当社にて展示している楽器をご紹介いたします。

  

 

 

Giovanni Grancino(ca.1670-1737)は、Paulo Grancinoの息子で、Amatiの流れを汲むミラノ・スクールの代表的な製作者です。Grancino Familyの詳しい資料はあまり残されていませんが、彼が一族の中で最も優れた製作者であったと考えられています。

 

この楽器は、比較的アーチの低いモデルを使い、温かみのある柔らかい褐色系の美しいニスが施された、典型的なGrancino Milaneseと言えるでしょう。状態も非常に健康的で、音色にも品格があり、オールドイタリアンの魅力溢れる逸品です。

  

 

 

Vincenzo Sannino(1879-1969)は、NAPOLIの製作者で、ガリアーノ・モデルのコピイストとして有名です。彼の楽器自体の作りは非常に正確で、独特の品のある仕上がりです、他のコピイストとは一線を画した製作者と言えるでしょう。

 

この作品は、1914年に製作されたもので、ガリアーノ・モデルに基づいて忠実に製作された、典型とも云える作品です。音は深みのある暖かいイタリアントーンで、魅力的な雰囲気のある逸品です。

  

 

 

Natale Novelli(ca.1908-1981)は、MILANOの偉大な製作者G.Pedrazziniの甥にあたり、弟子でもありました。G.Pedrazziniが亡くなるまで、彼の工房で献身的に働き、それ以降も独自に素晴らしい楽器を製作していきます。今日、Natale Novelliの作品はG.Pedrazziniと並び称される程に高く評価されています。

 

このビオラは、1949年A.STRADIVARI生誕300年記念展示会がCREMONAで開催された際に出展されたものです(楽器の内側に出展された際のラベルが貼られています)。

 

Body Sizeは41.2cmで、非常に弾きやすく、音の立ち上がり、響き共に抜群です。

  

                              

                             

Gaetano Sgarabotto(ca1878-1959)は、G.Ornati , F.Garimbertiと共に、現代の製作家達のお手本的な存在として評価されている製作家です。R.AntoniazziとL.Bisiach Sr.から教えを受け、19世紀から20世紀に受け継がれた弦楽器製作史上、特に重要な製作家と位置付ける事ができるでしょう。

 

この楽器は、VICENZA時代の作品で、確かな技巧に基づき、美しく精巧に仕上げられ、非常に美しく明るいオレンジブラウンのニスが施されています。クレモナの若き製作者達の憧れとなっている意味が良く理解できる作品です。

 

≪A.Versari著 "Liuteria Moderna in Emilia-Romagna" p162 掲載楽器≫ 

 

 

 

Ferrucio Varagnolo(1880-1916)は、Leandro Bisiachの弟子の一人として、MILANOで活躍した製作者です。彼の多くの作品が、Bisiachの工房製として世に出されていたのでしょう。そして、特に自分の気に入った楽器にのみ自らの署名をしたとされています。古典的なモデルを使い、程良い個性と技量のマッチした、代表的なBISIACH-SCHOOLとして評価される製作家です。

 

この作品には、本人のラベルと共にSanto Seraphinのラベルも貼られており、Seraphinのコピーとして作られています。L.Bisiachを思わせるようなニスが施され、音質も、張りのある明るい響きが魅力的です。内部のブロックには、V.F.Mと手書きのイニシャルが入れられています。